7月にイタリアワイナリーツアーを開催しました。

6年越しで実現したイタリアワイナリーツアー
実は、このツアーは2020年に企画していたのですが、コロナ禍の影響で中止となりました。
その後、輸入業者トレジャー・フロムネイチャーの担当者大山さんと私の都合を調整し、ついに今年、このツアーを実現することができました。
一般的なツアーであれば、イタリア北部だけ、あるいは南部だけを巡ることが多いと思います。
しかし今回は、自分が訪問したい生産者だけに絞ったため、北部の産地を巡った後、一気にシチリア島へ飛ぶというプランにしました。

ツアー準備は約200回のやり取り
ツアーの調整は、毎回かなりの仕事量があります。
飛行機の手配、生産者への訪問調整、食事場所や宿泊先の選定など、旅行会社の担当者とのやり取りは約200回にも及びました。
いろいろな予定を組んでいても、最終段階でうまく調整できないこともあります。
それでも最後は、多くの方々のご協力のおかげで、無事にツアーを開催することができました。
前回のツアーでは、通訳の方を探すのにとても時間を費やしました。
今回は輸入業者のご紹介で、とても素晴らしい通訳の方にお願いすることができました。
この方はYouTubeにも登場しますので、ぜひお楽しみに。
今回は、恭子さんも初めて海外ツアーに参加し、撮影を担当してもらいました。

それでは、今回のツアーで行ったところをご紹介します。
1日目 羽田空港からミラノへ
岡山・広島・東京から出発される方、そしてイタリア現地で合流される方と、それぞれの形でスタートしました。
まずは羽田空港に集合です。
羽田からローマへ向かい、その後ミラノへ乗り継ぎます。
まさかの1時間30分遅れ
羽田に到着すると、イタリア行きの飛行機が約1時間30分遅れて出発することが分かりました。
ローマでの乗り継ぎができるのか、不安になります。
航空会社に確認すると、
「急ぎますので大丈夫です。」
との返事でした。
果たして、本当に間に合うのでしょうか!

機内食
無事にローマへ到着

結局、飛行機は予定より早くローマへ到着。
無事に乗り継ぐことができました。
しかし乗り継ぎ便も遅れ、ミラノのホテルへ到着して、
部屋に着いのは深夜1時ごろでした。
ホテルの部屋にあるミニバーのメニュー
飛行機を降りてから何も食べていなかったので、
機内でもらったスナック類と白ワインで
楽しみました。

ホテルの朝食は最高!
全てのホテルは、朝食付きにしています。
このミラノのホテルは、
ビュッフェ形式で、とても美味しいお料理でした。

ミラノの午前中は自由観光の時間を設けていました。
皆さんそれぞれ思い思いの予定を立てられ、ホテルの朝食を午前6時30分から召し上がる方も多くいらっしゃいました。
山本夫婦はツアーの段取りもあったため、外出はせず、ホテルでゆっくり朝食をいただきました。
このホテルの朝食は、旅行会社のおすすめどおり、とても美味しかったです。
皆さんにも大変好評でした。朝からスパークリングワインまで用意されています!
ミラノ中央市場へ
私たち夫婦と一部の方は、午前11時に通訳の方と合流し、ミラノ中央駅にある中央市場へ向かいました。

中央市場はフードコートになっていて、それぞれ好きな料理を楽しみました。















私はミラノ風カツレツを注文しました。
上にトッピングを載せるようですが、私はシンプルにトッピングなしに。

その後、近くのスーパーでお土産を少し買ってホテルへ戻り、13時出発のバスで最初のワイナリーへ向かいます。
ミラノ駅

今回チャーターした専用の大型バス
ミラノの街は、駐車場がなく、路上駐車です。

いよいよ最初のワイナリー「クレアルト」を訪問します。(続く)
ピエモンテ・クレアルトを訪問
クレアルトは、ワイン造りだけでなく、宿泊施設やレストランも営んでいるアグリツーリズムです。
今回、訪問する直前になって一つ問題が発覚しました。
大型バスでは、クレアルトまでたどり着けない!

クレアルトはピエモンテ州モンフェラートの丘の上にあり、ブドウ畑や宿へ向かう道はとても細く、大型バスでは通ることができなかったのです。
さらに、クレアルトには全員で宿泊できないため、別の宿も予約していたのですが、なんとそちらも大型バスで行くのが難しいことが分かりました。

別に手配した宿
これはちょっと困りました……。
それでも、いろいろな方に助けていただき、なんとか無事にクレアルトへ到着することができました。
現地の方に聞いてみると、この辺りでバカンスを楽しむ人たちは、レンタカーを借りて移動することが多いそうです。実際に訪れてみると、その理由がよく分かりました。
クレアルトがあるのは、ピエモンテの美しいモンフェラートの丘陵地帯。


丘の上からの眺めはとても素晴らしく、昼間はかなり暑かったのですが、夕方になると涼しくなり、とても気持ちよく過ごすことができました。
宿にはプールもあり、まさにバカンスを過ごすのにぴったりの場所です。
到着後は、生産者のエレオノーラさんに醸造所を案内していただきました。




今回は特別に、まだ熟成途中のワインや、日本には輸入されていないワインまでテイスティングさせていただきました。
そして夜は、クレアルトのレストランで食事。








料理とクレアルトのワインとの相性も素晴らしく、モンフェラートの夜をゆっくりと楽しむことができました。
クレアルト訪問の詳しい様子は、YouTubeでもご覧いただけます。
イタリアワイナリーツアーのYouTubeはこちら⬇︎

こちらは、別の宿の朝食。こちらには、4名で宿泊しました。朝食もとっても美味しかったです。
宿には、エアコンはなく、天井に大きなファンが付いていただけでしたが涼しかったので快適でした。

このホテルもプールが付いています。
眺望も最高です。
次は、エミリア・ロマーニャに移動です。
アンドレア・チェルヴィーニ訪問
朝食を食べた後、エミリア・ロマーニャへ出発です。
チャーターバスで、次の生産者まで2時間30分ほど移動します。
エミリア・ロマーニャまでの移動は、ポー平原(パダーナ平原)を通ります。
とても広大な平原で、道路沿いには牧草地がどこまでも広がっています。
時々、ひまわり畑も見えますが、牧草地の風景がずっとずっと続きます。
この広大な牧草地を見ていると、パルミジャーノ・レッジャーノや生ハムなど、
エミリア・ロマーニャの豊かな食文化が生まれた理由がよく分かった気がしました。

そして、アンドレア・チェルヴィーニに到着しました。
ここのワイナリーは、レストランも経営されています。
私たちは事前に、いろいろな前菜とパスタをお願いしておいて、
アンドレア・チェルヴィーニのワインと一緒にいただきました。





アンドレア・チェルヴィーニのワインは、添加物を全く足さない本当に自然な味わいのワインで、自然素材のお料理との相性もとてもいいです。
添加物を足さない、このとてもナチュラルな感じが私は大好きです。
当主のアンドレアが、自分の気に入った状態にならないと出荷しないという、こだわりようです。
彼の上級ワイン「ナヴェル」は、現行のヴィンテージが2013年。
すでに13年も熟成しているのです!!
実は、私は彼の造るロゼワイン「ポッジョ・ロザート」が特に好きで、疲れた時にもスルスルと飲める感じが最高です。
プレヴナンで「ろぜ蔵」(備前焼のワイングラス)を使ってポッジョ・ロザートを飲んだ時、衝撃的に美味しかったのを覚えています。
風味が増して、とても美味しくなります。
そこで、生産者に「ろぜ蔵」をプレゼントして、「ポッジョ・ロザート」を飲んでいただきました。
とっても気に入っていただけて、
「この器をレストランでも使いたい」
とおっしゃっていただきました。
ぜひ皆様にも、この「ポッジョ・ロザート」を「ろぜ蔵」で楽しんでいただければと思います。

その後、熟成庫も見せていただきました。
写真は、「ナヴェル」の熟成に使っている大樽です。


帰りに少し畑を見せていただきました。それは本当に自然を感じる畑でした。


アンドレア・チェルヴィーニのワインのエチケットには、象が描かれています。
実はこの象、この土地の歴史と深い関係があります。
紀元前218年、この地域を流れるトレビア川の近くで、ローマ軍とハンニバル率いるカルタゴ軍による「トレビアの戦い」がありました。
ハンニバルは象を連れてアルプスを越えたことで有名ですが、そのアルプス越えを生き延びた象たちも、この戦いに加わったとされています。
なんと、今から2200年以上も前の話です!
ワインのエチケットに描かれた象には、そんなこの土地の歴史が表現されているのです。




写真は、「ポッジョ・ロザート」

この日は、エミリア・ロマーニャ州のパルマに宿泊です。
夜は自由行動で、それぞれ好きな場所でディナーを楽しみました。
そして翌日は、同じくエミリア・ロマーニャ州のクアルティチェッロを訪問です。
~クアルティチェッロ~
今回のイタリアツアーで訪問した生産者のひとつ、エミリア・ロマーニャ州の「クアルティチェッロ(Quarticello)」。
実は、訪問前からちょっとした心配事がありました。
旅行会社の方からは、「大型バスではどこまで行けるかわかりません。現地で道を確認しながら、行けるところまでになります」とのお話。
私たちも、果たして無事に辿り着けるのか、現地に行くまではドキドキでした。
実際に向かってみると、生産者の醸造所に近づくにつれて、道が細くなります。
大型バスで慎重に進みながら、ようやく生産者の醸造所に到着!
ただ、畑まで行くとなると、畦道に落ちる可能性もあり、今後のツアーの継続ができなくなる可能性もあり、バス会社としてもこれ以上は難しいという判断に。残念ながら、今回は畑の訪問を諦めることになりました。
それでも、醸造所を見学し、ワインをテイスティングしながら、造り手から直接いろいろなお話を伺うことができ、とても充実した時間となりました。
驚いたのは、生産者のお宅に立派な生ハムのスライサーがあったこと!
さすが、生ハムの名産地エミリア・ロマーニャ。
聞けば、かなり高価なものだそうです。
しかも、エミリア・ロマーニャの家庭には一家に一台あるとか、ないとか!?
本当かどうかはわかりませんが、それほど生ハムが暮らしに根付いている土地なのでしょうね。
クアルティチェッロのワインの魅力は、なんといっても華やかな香り。
ブドウが本来持っている純粋な果実の香りや味わいを、できるだけ素直に引き出そうとしているように感じます。
特に印象的だったのは、醸造に使用するタンクや素焼きの甕などの容器へのこだわりです。
容器そのものがワインの香りや味わいに余計な影響を与えないよう、素材を慎重に選んでいるとのこと。
ブドウそのものの個性を大切にしたいという、造り手の考えが伝わってきました。
テイスティングでは、地元のお料理や生ハムもその場でスライスしていただきました。
彼のワインには、がっつりしたお肉ではなくて、生ハムなどの軽い料理がとても合います。
参加された皆さんからも次々と質問が飛び出し、造り手との会話が弾みました。私自身も、とても勉強になる時間でした。
クアルティチェッロのワインは、とても華やかです。
ちょっと疲れたとき、気持ちを癒したいとき。
あるいは、爽快な気分になりたいとき。
そんなときに飲みたくなるのが、彼のワインです。


