ニュースレター「やさしいね。2024年6月号」

山形ワイナリーツアー　①　アグリクール訪問

新見のtettaワイナリーの立ち上げから関わられた片寄さんが、山形でワインを作っていらっしゃるので訪問させていただくことに。山形の「かみのやま温泉」から車で１０分ほどの場所に畑はある。当日はあいにく雨だった。
私が片寄さんのお話から感じたのは、「自分だけのことを考えるのではなくて、周りの農家さんや新規でワイン造りをしたい人たちのことも考えて行動したい」ということだった。片寄さんは一からぶどう栽培をするのではなく、元々植っていたデラウエアを育てている。なるべく農薬を少なくして。高齢になった方が畑を片寄さんに任されたようだ。ワインは、酸化防止剤無添加で造る。とてもナチュラルで美味しい。片寄さんは醸造設備を持っていないので、隣の宮城県で委託醸造している。片道１時間ぐらいだ。片寄さんの将来の夢は、山形県内に、みんなが醸造できるような共同醸造所を作ること。ワイナリーを立ち上げるのはハードルが高い。ぶどうの苗から植えると、ワインができるまでの５年間位は無収入だ。いきなり、醸造設備を持つことはリスクが高いので、新規で始める生産者の多くはまず委託醸造から始める。そのような設備が山形にはないので、残念に思われていた。そんな片寄さんが造ったロゼは、「色づきの悪かったぶどうを買い取ってもらえないか…」と頼まれて買い取ったカベルネのぶどうから作った。片寄さんの優しさがよくわかる。ぜひ飲んで欲しいワイン。